仮想通貨は少しずつ発展するが市場の安定には程遠い

年初のビットコインの価格は3300ドルだった。

先週一時1万3000ドルに迫ったわけだから、6ヶ月ぶりに300%近く上昇したことになる。

来年にはFacebookが独自の仮想通貨「リブラ(Libra)」を発売すると明らかにしたのが上昇のきっかけだったように思う。

これまで、仮想通貨の未来を語るときには常に指摘されたのが「あれ?結局どこで使うの?」という使い道の部分だった。

現在の仮想通貨を使用している企業がほぼないため、今後、どのような状況が起こるかも想像するのが難しかった。

フェイスブックの参加で、この問題は少し修正されるかもしれない。

フェイスブックの加入者が23億人に達し、これらの間の取引だけで相当規模の市場が作られる可能性があるからである。

大規模な人口を持つ一種の地域通貨が作られたわけで、仮想通貨の第二の局面が始まったとも言える。

ビットコインを中心とした最初の局面よりも市場ベースがしっかりしてきたのも追い風だ。

仮想通貨市場が発展したものの、問題が消えたわけではない。市場で疑問を持っていたかなりの部分が未解決の状態で残っている。

まず、中央銀行をはじめとする既得権の反対を乗り越えるのは容易ではない。

金融危機が発生し、ドルが基軸通貨ではなかった場合、米国経済は、大きな騒動が起きる。

金融政策は、中央銀行が通貨を調節することができる排他的権限を持っているという前提の下で成立する。

民間が貨幣を作る制限がない場合は、政府と中央銀行の機能が弱まるしかないので、中央銀行が素直に賛成する理由がない。

価格の動きを見ると、最近の上昇が理解されている部分もある。世の中に新しいものが出てくるとき、人々の反応は似ている。

最初は退屈し、その後熱狂して価格を急激に引き上げる。

バブルが生じて高騰する過程を経ながら、はじめからそんなものなかったかのように下落することもある。この過程で重要な部分だけが残り、残りはすべて消える。

今回仮想通貨の価格が上がったが、ビットコインが重要であった。

他の通貨は相対的に上昇したバブルが起きた後、重要な仮想通貨だけが残り、残りは力を入れない局面に変わったのだ。

ここで信頼性の高い取引手段と新しい概念が加わったので、価格が反応するのが当然である。

当分の間、仮想通貨の価格は不安定な流れを続ける。今回も6月初め以降、価格が急騰したが、27日以降まとめて20%以上下落している。

価格が安定するには対象物が強固な基盤の上になければならない。先進国の通貨が安定した価格を維持するのと同じ理屈だ。

今仮想通貨は何を評価基準としなければか知ることができないほど混乱した状態。基準が曖昧なんだから、価格が不安定なのが当然である。

仮想通貨に投資していなかった人も遅れて飛びつかない方がが良い。投資で最も重要なのは元金保存である。収益はその次の問題だ。

今仮想通貨に投資して元金を維持することができるかどうか、誰も分からない。

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